今年(2015年)のコメ作りは何かと大変だったのだ。
とにかく天候がひどかった。
お盆までトテツモナク暑い日が続いたと思ったら、そのあとは雨。
毎日のように雨が降って、なおかつ台風がどかどかやってきた。
当初、サルシカ秘密基地のある三重県津市美里町平木区内のサルシカ第二田んぼの稲刈りは9月5日に予定していた。
が、お天道さまが全然出てくれないので、最後の発育が遅れ、致しかたなく1週間ずらして12日の開催にした。
すると、間髪ねらって今度は台風が三重直撃ともいえるコースでやってきて、ああもう今年のコメはダメだと思ったものである。
が、サルシカ第二田んぼの稲は、しっかりと立っていた。
われわれサルシカ隊の隊員が、丹精込めて、愛情をこめて植えた稲なのだ。
そうそう簡単に倒れてたまるかってんだ、コノヤロ(笑)。
今年の田植えの様子を見るって方は以下のリンクをどうぞ。
「今年の田植えは手で植えるのだ!!」第311回サルシカ隊がいく
「飛び込め!青春!泥沼の戦い!」第312回サルシカ隊がいく
「ドロ試合は花火とともに終わった」第313回サルシカ隊がいく
そして9月12日。
晴天の日曜日。
いよいよサルシカ第二田んぼの稲刈りとなった。
日程変更があったにも関わらず、この日、計13名のメンバーで挑むことに。
なんと、この日は、コメ作りの先生である西川さんが仕事でお休み!
急な日程変更だったので調整できなかったのだ。
そこで!!
1年の農業研修を積んだ中谷の父ちゃんが、数日前に機械の使い方を改めて教わり、本日の先生に!!
扱う機械はバインダー。
小回りがきく稲刈り機で、ある程度稲を刈ったらロープで結束してくれる。
あとはそのままハサにかけたらおしまい、というスグレモノなのだ。
まずは獣害対策ネットを取り外す。
細いアミなのだが、こいつのおかげでシカもイノシシも田んぼに入ることはなかった。
が、サルは防げなかった。
一部の稲がすべて倒れてしまっている。
これは、サルが田んぼに入り込み、座ったり、寝転んだりして遊んだあと。
コメはほとんど食べられていない。
ただただ遊んでいきやがったのだ。
倒れた稲はバインダーで刈れないので、みんなで手刈りする。
ザクザクとカマで稲を切る音が心地よい。
が、腰が痛い。
そしてその痛みが、「サルの野郎めサルの野郎め」とサルへの怒りを倍増させる(笑)。
いよいよバインダーの投入!!
中谷の父ちゃんが見本を見せたあと、隊長のワタクシもチャレンジ。
そして女性陣も挑戦。
コンバインでやっちゃえば、あっという間に終わるけれど、やはりはさ掛けをして天日干しにしたい。
本当においしさが変わるのだ。
今回は鼻笛大工の池山さんが参加してくれていたので、ハサを立てる作業をおまかせした。
いつも稲をのせていくと1回か2回ハサ自体が倒れたりするのであるが、さすが大工さん! がっつりと安定感のいいものを作ってくれた。
ハサをつくりつつ、稲を刈りつづける。
予定では、午前中に稲刈り、午後からはさ掛けかと思っていたが、この調子だと午前中で終わりそう。
ハサは4列ほど作ることに。
今回初参加のファーマー百瀬さん。
農業法人で働いていたことがあり、現在農家になるべく農地を探している最中。
経験者だけに動きが違う。
ありがたい。
もうずっとサルシカで農業やってくれればいいのに(笑)。
午前11時すぎ。
はさ掛け完了〜!!!
美しい!
古き良き日本の秋の光景だ。
お昼ごはんの前に、動画撮影。
実は、サルシカが運営するもうひとつのサイト「ゲンキ3ネット」で、地域の人が動画で伝える1分間のPR動画「みえミニッツ」がスタートする。
そのサンプル版ということで、われわれサルシカがよいお手本を見せようということになったのだ。
「NGを出すんじゃないぞ、この撮影が終わらん限り昼めしはお預けじゃ〜!!!」
隊長であるワタクシの悪魔のような命令に、隊員たちは緊張しつつも動画撮影を終えたのであった。
お昼ごはんは、サルシカ秘密基地に戻って、サルシカ農天カフェの菜食ランチを。
つくるのはもちろん、北海道からやってきたよしえちゃん!
この日のメニューは野菜たっぷりカレー。
あと、サルシカで採れたピーマンやナス、モロヘイヤ。
そしてナン!!
トマトソースとバジルソースも添えて。
そば入りのごはんもあった。
もうこの日の作業は終わったので、のんびりと午後のひとときをみんなで過ごした。
さあ、来週19日は脱穀作業です。
興味のある方はこちらをご覧ください。